2016年10月3日alt-k
お知らせ

一眼レフカメラできれいな写真を撮るためには、絞り値、シャッタースピード、ISO感度の3つを理解するだけ!

商品、人物、建物、HP作成にも切っても切り離せない写真撮影。
「設定ができるカメラ(一眼レフカメラ等)を買ったけど、オート撮影しかしていない」という方に。

実は意外と簡単、カメラ設定の基本3つの設定を理解するだけでオート撮影では撮影できない写真が撮れるように!撮影の幅がうんと広がります。

それは、絞り値/シャッター速度/ISO感度の3つの設定です。
聞いたことがあるけどどう設定したらいいやら…という方、ぜひこの機会に設定してみてください!

それでは詳しくお話したいと思います。

その1. 絞り値(F値)

カメラ画面にF2、F2.8…F32等と表示されるもの、一般的にF値とも呼ばれます。

そもそも写真とは、レンズを通った光を一定時間カメラ本体のフィルムやCCD(イメージセンサ)に当てることで出来上がります。

絞り値(F値)とは、その光をどれくらい通すかを決める数値のことです。
調整はレンズについている絞り羽根という部分で大きくしたり小さくしたりできます。

簡単にイラストにまとめてみました!

F-tigai_02

上記のイラストからわかるように、

F値 小 ※光が当たっている範囲が広い=暗所でも明るくなる
F値 大 ※光が当たっている範囲が狭い=暗くなる

といった特徴になります。そしてもう1点!

F値1.6で撮影写真F値36で撮影写真

※写真をクリックすると拡大します

比べてみると小さい方はみずいろの文字あたりにピントがあって他はボケています。
背景等をぼかして被写体を際立たせたい場合は絞り値を小さくしてみてください!

例えば…

●F値を小さくすると効果的な写真例
➡料理・人物・花等、被写体を目立たせたい場合


例1:手前の猫が際立っています

F-s06


例2:光をぼかすと光玉ができて幻想的なイメージにも…

F-s05

●F値を大きくすると効果的な写真例
➡景色・建物等、広範囲で1枚の写真として撮りたい場合


例1:山や空など広範囲を写したい時

F-d01


例2:花でも花畑などの全体図を写したい時

F-d02

オートですとほとんどの場合、平均的なF値で撮影される事が多いと思います。

まずはF値だけを好みに変更できる『絞り優先モード』でお試しください!
同じ環境でも全く違う写真が撮れると思います。

その2. シャッター速度

カメラ画面に、1秒、1/2秒・・・1/500秒のように画面に表示されているものです。

シャッター速度とは、シャッターが開いている(カメラが光(被写体)を記録している)時間のことです。

シャッター速度が遅い(1秒以上)場合
➡記録している時間が長いということですので、その間に手ぶれなどがあればブレブレの写真になってしまいます。

しかし!三脚等を利用し固定すると光をたくさん記録することになりますので、ぶれずに夜等暗い場所でも撮影可能になるのです。(星撮影等は30秒以上シャッタースピードを遅くすることが多いです)

●シャッタースピードを遅くすると効果的な写真例
➡暗い場所、星空や花火等を撮りたい場合


例1:いわゆる定点観測です、星も動いているのがよくわかります

S-o04


例2:動いている水の流れが肉眼とは違った線のようになり不思議な雰囲気に…

S-o02

では、シャッター速度が速い(1/500秒等)場合は?
➡記録している時間が短いということですので、動いている被写体等の瞬間を撮影することができます。

●シャッタースピードを速くすると効果的な写真例
➡スポーツ、子供やペット等、動いているもの被写体の一瞬をブレずに撮りたい場合


例1:水の流れの一瞬、水滴まで写っています

S-h02


例2:ジャンプするビジネスマンの一瞬をとらえています

S-h01

ですが、瞬間しか光を記録しませんので暗い写真になるといった特徴があります。

暗いと意味ないじゃない!

そうなんです、なのでF値を小さくして光を取り込んで明るくしてあげたり(*F値イラスト参照)、ISO感度を活用してみましょう。

いきなりF値もシャッタスピードも考えれない!という場合、シャッタースピードだけ好みに変更できる、『シャッタスピード優先モード』でお試しください!

その3. ISO感度

カメラ画面に、ISO100、ISO200・・・ISO6400のように表示されているものです。

ISO感度とは、感光部(光を感じる場所)の感度の良さを数値化したものです。

先程の、シャッター速度が速い場合暗くなるといったお話をしましたが感度の良さを上げる(ISO感度を上げる)ことによって明るい写真を撮ることができます。

とっても便利!と思うのですが、副作用もあります、それは…

感度を上げすぎると、画像が粗くなる

主観的なお話ではありますが、一般的なデジカメなどで「ISO400以上、
デジタル一眼レフでもISO800以上になる」と画像が粗くなりやすい言われていましたが最近ものはかなり性能がよくなっているので暗所等で撮影しないかぎりそこまで影響はないようにも思います。


例:同じ環境でISOのみを変更し、比較写真を撮ってみました

ISO200で撮影写真ISO3200で撮影写真

※写真をクリックすると拡大します

小さい画像だとあまりわからないのですが、大きくすると画像が荒れているのがよくわかります。

ISO感度の画像の荒れ具合はカメラの性能により同じ環境、数値でも画像の画質は変わってきます。
ひとまずF値やシャッタスピードで調整が難しい、けど写真を明るくしたい!という際は一度ISOを調整してみてください。

撮影後に、写真の一部を拡大してみて荒れ具合を確認してみるとわかりやすいと思います。

最後に

3つの設定とはいえ、ご説明だけではなかなか感覚がわかりにくいと思います。
個人的な私のおすすめですが、まずは『絞り優先モード』でF値のみ変更するのがおすすめです!背景のボケ具合を変化させるだけでも写真のイメージは変わると思います。

そこでボケ具合はなんとなく掴めたけれど、明るすぎたり撮りたい写真と違うなーと思ったら、写真のプロパティ(どういう設定で撮られているかの情報)を是非みてみてください!

その情報を参考に、シャッタースピードやISOの数値もカメラにまかせずご自身で調整してくことによって驚くほど写真が変化したりします。

他にも設定はたくさんありますが、この3点をマスターするだけでオート撮影では撮れない“撮りたい写真”に格段に近づくと思います、ぜひお試しください!