2014年4月10日としかわ
コラム

Windows XPのサポート終了について

2014年4月8日に、とうとうWindows XPのサポートが終了しました。
サポート終了と言っても、XPが使えなくなるという事ではなく今後更新されないという事です。
今まではシステムの脆弱性等が発見されると、その都度更新ファイルが公開されていて、自動更新をONにしていれば勝手に修復してくれていましたが、今後はそれが無くなります。
簡単に言うと、この先XPを使えば使うほどウィルス感染の危険性が高まるという事ですね。
マイクロソフトの発表では感染の危険性は、「Windows8の21倍危険」だそうです。

「それって8も結構危ないよね」という声は置いといて、実際には長く使えば使うほど危険性は増す事になるでしょう。
サポートが切れるという事は、ウイルス作成者やクラッカー達にとってはいい遊び場を提供されたようなもので、XPに対する攻撃は今まで以上に増えると予想されます。
個人情報が漏れたり、勝手にファイルを書き換えられたり、最近ではPCを遠隔操作されて犯罪に使われて冤罪で逮捕されたなんてケースもありますので、まだXPを使用している人はなるべく早くOSを切り替えたほうが良いですね。


XPデフォルトの壁紙。懐かしい。

OSを変更するには

例えば10年前に購入したような古いパソコンの場合は、現在のOSを入れてしまうとスペックが足りなくなる恐れがあり、現実的にはOSの入れ替えは不可能と言ってもいいでしょう。
その場合は買い替えしか方法がありません。

Windows8に関しては、マイクロソフトが公開しているツールによって「そのパソコンで8が使えるかどうか」をチェックする事が出来ます。
アップグレード アシスタント」を利用して確認してみましょう。

使用条件を満たしているなら、パソコンごと買い替えなくてもOSの入れ替えで対応出来ます。

パソコンのOSを入れ替える場合には、XPからの場合ですとクリーンインストールする事になります。
パソコンに保存したデータは全て消えてしまう事になすので、外付けのハードディスク等に必要なデータを全てバックアップする必要があります。
データ量が少なければ、USBメモリーやDVD等でも可能です。
元々ハードディスクが2個以上あり、システム用とデータ用で分けている場合にはこの作業は必要ないですね。

Windows7とWindows8はどっちが良いの?

さて、XPからの移行でよく話題になるのはWindows7が良いか8が良いかです。
普通に考えれば最新のOSであるWindows8に軍配が上がりそうですが、Wiondows7も未だに善戦を続けています。

Windows7は非常に評判の良いOSで、XPやVistaとインターフェイスが似ているので、XPユーザーでしたらある程度直感的に使用できます。
反面、フラットデザインでタッチパネルを意識した作りのWindows8は、今までのWindowsユーザーでも直感的に使うのが難しく、リリース時は非常に評判が悪かったのを記憶しています。
通常は新しいOSがリリースされるとお店の売り場からは古いOSは消えていきますが、Windows8がリリースされてから1年半以上経つ現在でも売り場ではWindows7搭載パソコンが多く売られ、主流と言ってもいいほどの人気があります。

どちらにするかは主に好みでもいいと思いますが、私はWindows8をお勧めします。
何と言っても立ち上がりが早く、フォルダ移動等のスピードも上がっているように思います。
今まではOSのバージョンアップごとに必要スペックが上がっていましたが、Windows8の場合は同じスペックのPCなら7よりも早く感じます。
インターフェイスの違いによるとっつきにくさはあるでしょうが、そういうのは使っているうちに慣れるものです。
「今までのと違う」という理由で8の利点を切り捨ててしまうのはもったいなく感じます。

また、Window7はあと6年でサポート期間が切れてしまいますので、長く使いたい場合にもWindows8が良いでしょう。

バージョンアップの注意点

XPから7または8にバージョンアップするとして、注意すべきことは「互換性」の問題です。
例えば、ご使用のプリンターが7や8に対応していないと、OS変更後にはそのプリンターは使えなくなります。
プリンター以外でも、普段使用しているソフトが新OSに対応していないと使えなくなります。

ソフトや周辺機器等はメーカーのサイトで対応OSを公開していますので、それを参考にしてください。
7には対応しているが8には対応していない、というものも多くありますので、そういった場合はソフト/周辺機器を変えるか7を選ぶしかないですね。

WEBサイトへの影響

最後に、ホームページ更新を業務としている我々にとってどういう影響があるかについて。
ホームページとXPの関係について、制作者ならまず思い浮かぶのはIE6でしょう。
IE6はXPに標準装備されていたブラウザで、非常にバグが多いにも関わらず根強いユーザー数を誇る制作者泣かせなブラウザでした。
最近では使用者も減ってきたので、対応ブラウザから外している制作会社やIE6への対応を別料金とする制作会社も出て来ています。
ホームページ更新倶楽部では基本的にはIE6も標準対応していましたが、今後は外すことも考えていくかも知れません。

何と言っても、クライアントに「うちのパソコンで見たら表示がおかしい」と言われた場合には、こういう風に言えますからね。

「そのパソコン危険なんで変えたほうが良いですよ。」